« 乱調 | トップページ | 至心 »

今必要な一言

sun空気を搾り 一滴の水をしたたらすsun

「司馬史観」と呼ばれる独自の歴史観に基づいて数多くの作品を執筆した、司馬遼太郎の言葉である。代表作に「竜馬がゆく」「国取り物語」「坂の上の雲」等がある。小説を書く上で、ものすごいエネルギーが必要であることを、比喩的に言った言葉である。

人は、「効率化」の名の基に、飛躍的に文明を進化させてきた。「効率化」は時間を短縮させ、作業を簡素化し、新しい手法や機器を創造した。生活は向上し、誰でも平易に物に取り組むことができるようになった。全て「効率化」のおかげである。しかしこの「効率化」が生み出した平易さが、なぜか今の我々現代人の安直な考えや行動を助長したきらいがある。「効率化」の恩恵にどっぷり浸かり、自ずからじっくり考えたり行動したりせず、判断力にも乏しく、がまんを知らない。〔急がばまわれ〕は死語になってしまったかのようだ。だから、無責任で、安易な言葉や行動が、巷に満ち満ちている。最近の政治家の言動などは、この最たるものである。

『空気を搾り、一滴の水をしたたらす』くらいのエネルギーを持って、物事に深く対処したことがあるだろうか。蛇口をひねればすぐ水が出る生活に慣れてしまい、平面的に浅い対処で済ましてきたのではないだろうか。安易に「効率化」を早急すぎると、逆に「非効率」になる可能性があるし、後に禍根を残す最悪の事態に成りかねない。

今こそ、、「効率化」を脇に置き、この言葉をじっくりかみしめてみるべき時ではないだろうか。

|

« 乱調 | トップページ | 至心 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1017500/28062057

この記事へのトラックバック一覧です: 今必要な一言:

« 乱調 | トップページ | 至心 »